人生はロールプレイング〜役割の数だけ人間の幅が広がる〜 その2

前回に引き続き、人が社会で営む役割とその影響についてお話ししていきます。

やりたいこと「だけ」を仕事にすることはできない

やりたいことを仕事にする人生は素晴らしいです。

私も「やりたいことを仕事にする人生」を追求して今に至りますし、きっと、これからも追求し続けるでしょう。

しかし、やりたいこと「だけ」を仕事にして生きるのは、現実的とは言えません。

やりたいことをするためには、やるべきこと「も」やらなければならないわけで、

望む結果も、自分の成長も、”やりたいこと”と”やるべきこと”の両輪から生まれてきます

やりたいことをする資源(時間や資金や能力)は、それを追い求めている限り自然と備わっていきます。

(詳しくは、1/14の投稿「目標達成を可能にする3つの要因」をご覧ください)

しかし、物事を全体的に前に進めるためには、多方面における推進力が必要であり、

やりたいこと「だけ」を追求していても、十分な資源を確保することは難しいでしょう。

他人の力を借りてそれを補填することもできますが、いつも力を借りられるとは限りませんし、人の力を借りるのにも資源や代償が必要です。

したがって、自分自身のレベルを上げていくことも、追求していくのが望ましいと考えます。

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「能力」=「知識」×「経験」 です。

どれだけ頭でわかっていたとしても、実際に実行した経験がゼロであれば、能力もゼロに等しくなります

自分の能力を磨く上では、経験値の種類と量が豊富であればあるほど良いです。

知識と経験は、どちらかが先行してインプットされることが多いので、時を経て他方も備わると、それらが掛け合わさって能力と化します。

(意図的に取り組む場合、両方を同時に得ていくこともあります)

自分が好きな領域は、経験値が放っておいても勝手に蓄積されていきます。

しかし、自分が好きな領域でないものは、経験値が不足しがちです。

これは自分の人間としての幅を狭めてしまいます。

したがって、経験の偏りを避けるためには、「やりたいこと」と同時に「やるべきこと」にも取り組むことが重要になってきます。

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そして、「やるべきこと」へと自分を動かしていく上で、前述のロールプレイ(役割を演じる)の考え方は非常に効果的です。

果たすべき役目をしっかりと「演じる」ことで、それが自分の経験として蓄積され、能力として花開いていくからです。

前回の例でも、もし私が「役割を演じる」という考えに至らず、全力でそのプロジェクトに挑まなかったとしたら、

業務改善や組織運営についてコンサルティングを行う、今の私の姿はきっとなかったことでしょう。

キャリアコンサルティングに関心を抱くこともなかったかもしれません。

もちろん、著しく自分の理念や価値観に反するものには、手を出すべきではありませんが、

そうでない限りは、「やるべきこと」にしっかりと適切に対処していくことで、役割が経験の幅を広げ、経験が能力の幅を広げてくれることだろうと思います。

「役割の幅」=「人間の幅」

ここまで、仕事や能力について言及してきましたが、役割は能力だけでなく人間の幅も広げてくれます。

特に、逆の立場となる役割の両方を常に経験しておくことは、両方の視点を併せ持つことにつながります

例えば、冒頭の「講演者」と「受講者」の役割について考えてみると、

壇上に立つと、話を聞いてくださる一人ひとりの表情や態度がはっきりと目に映ります。

・熱心に聞いている方も
・ひたすらノートを取っている方も
・頬杖をついて聞いている方も
・ふんぞり返って聞いている方も

いろいろな態度の方がいるのがわかります。

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もちろん、私の話の内容やプレゼン能力が影響を及ぼしていることもあるので、話す方も相手の表情や態度を見ながら、話に変化をつけていきます。これは話し手の力量です。

とは言うものの、やはり積極的に聞いてくださる方が多い方が、話す方もテンションが上がります。

なので、自分が聞く側にまわった時は、熱心に、姿勢を正して聞こうと毎回思わされます。

そうすることで、話す方も意識が変わり、より良い話を引き出せることがわかっているからです。

家庭における役割を交換してみるのも、多くの気づきを得る機会です。

以前、休日に毎食の支度や後片付け、掃除、洗濯などの家事をすべてやった時、

あまりにもあっという間に一日が終わることに驚き、主婦業の大変さを思い知りました。

日頃もできる限りのことはやっているつもりでしたが、家事業の全体ボリュームから考えると自分のやっていたことがあまりにも限られた範囲だと気づかされます。

あまり自分ばかりが、大変そうな顔をしてはならないなと思います。

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こうして、いろいろな役割、それも相対する立場の役割を経験することで、

いろいろな学びや気づきを得ることができます。

それが、相手に対する謙虚さ、感謝の念、尊敬の念などを呼び起こしてくれます。

そして、様々な異なる役割を演じることによって、視野のバランスが取れ、結果として人の道を間違えないで済むのではないかと思います。

私自身、今年も公私とも新しいことに挑戦することを目標に掲げています。

いろいろな役割を通じて、経験を蓄積し、人格と能力を育み、日々の生活での豊かさを追求していきたいものです。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。