【図解】目的と目標の違い(その3)

前回まで2回にわたって、

・目的と目標の違い
・目標の選び方
・中間目標の設定

についてお話してきました。

今回は、目的と目標の考え方を人生全般に応用することを考えてみます。

その1
その2

なぜ新年の目標は達成できないのか

新年を迎えたのを機に、新しい一年間の目標を掲げられたことはありますか?

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・今年こそ、痩せる
・今年こそ、運動を習慣にする
・今年こそ、貯金をする
・今年こそ、勉強して資格をとる
・今年こそ、素敵なパートナーを見つける

・・・などなど、毎年正月になると決意を新たにして、前年までにできなかったことを目標として掲げられる方もいらっしゃるかと思います。

あるいは、新年でなくても何か印象的な出来事があったり、衝撃的な出会いがあったりして、
それを機に何かしらの目標を立てられる方もいらっしゃるかもしれません。

目標を立てて、「新しい何かに挑戦しよう」「もっと成長しよう」と試みることは素晴らしいことです。

しかし一方で、これらの目標の多くは一ヶ月もしないうちに忘れ去られてしまったり、諦めてしまうこともあるのではないでしょうか。

なぜ、こうした目標はなかなか達成に至らないのか。
それは、単発で立てた目標の多くが、「目的が明確になっていない」あるいは「目的意識が乏しい」からだと私は考えます。

図で表すとこのような状態になります↓

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前回まででお伝えしていた通り、目標は目的の線上に設定されてはじめて力を発揮します

目標が達成されるためには、その目的が必要です。

上記の例で言うならば、

・何のために、痩せるのか
・何のために、運動を習慣にするのか
・何のために、貯金をするのか
・何のために、勉強して資格をとるのか
・何のために、素敵なパートナーを見つけるのか

が明確になっていないと、目標達成に捧げるエネルギーがなかなか持続できないのです。

どのような目標であっても、それが今より高みを目指すものであれば、

達成されるまでに障害を乗り越え、変化に対応し、行動を重ねていかなければなりません。

そのためには、相応のコスト(労力やお金、時間など)が必要になります。

そして、掲げている目標が高ければ高いほど、コストが高くつきます。

目的がハッキリしていないと、目標達成のために支払うコストが、果たして割に合うものなのかどうかが疑わしくなってしまいます。

「なぜこんなに辛い思いをしてまで、痩せなければならないのか」

と思うようになると、運動をしなくなったり、食事に制限を設けなくなってしまいます。

また、「なぜ買いたい物を我慢してまで、お金を貯めなければならないのか」

と思うようになると、節約生活に我慢できなくなり、使いたいようにお金を使うようになってしまうのです。

目的なき目標を追い求めることは、ただただ忍耐を求められる「苦行」に近しい行為だと言えます。

目標を立てる上では、それを追い求めるの目的が何であるのかを、常に明らかにしておくことが重要なのです。

複数の目標を同時に追い求めるには?

加えて、目標がいくつもあると、ますますこの傾向に陥りがちです。

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複数の目標がそれぞれ独立して設定されていると、自分が力を注ぐ方向性が定まらず、意識や労力が分散してしまいます。

目標を達成させるだけのエネルギーを集中できなくなってしまうのです。

人が一度に意識や労力を向けられる範囲には限りがあります。

したがって、いくつもの目標を同時に目指す場合には、それぞれの目標が同じ方向を向いていることが効果的だと言えます。

つまり、それぞれの目標に一貫性を持たせるのです。

繰り返しになりますが、目的とは「目指すべき方向性」です。

同時に追い求める目標がいくつもあったとしても、それらが同じ方向を向いているものであれば、

意識を傾けるべき方向は常に一定であるので、力を注ぎ続けることができるのです。

例えば、交際していた相手と結婚することになった時、

・お金を貯める
→挙式や新生活の費用を蓄える

・痩せる
→結婚式での晴れ姿をより美しいものとする

・断捨離する
→住居を引きまとめる前に不要なものを処分する

・もっと効率良く仕事をする
→残業せずに早く帰り、家庭の時間がを確保する

など、複数の目標を立てるかもしれません。

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この場合、目標はいくつもありますが、これらはすべて結婚するという一つの目的に向かっているので、すべて同じ動機で取り組むことができます。

しかし、そこに共通の目的がなく、それぞれが脈絡のない独立した目標として存在していたら、

意識が分散し、どれも中途半端に追い求める結果となってしまうことでしょう。

結果として、その目標は達成しがたいものとなってしまうのです。

自分の生き方に一貫性を持たせる

私たちは、居場所や人間関係に応じて実に様々な役割を担っており、いくつもの期待や責任を同時に背負いながら生きています。

そして、それぞれの役割ごとに「望ましい姿」「より良い状態」があります。

いまの現状に完全に満足していない限り、意識的にせよ無意識的にせよ、追い求める先があるのです。

つまり、人はその人生において、いくつもの目標(=望ましい状態)を同時進行で追い求めているのです。

これまでにお伝えしてきた内容を踏まえると、これらの目標が独立して存在している限り、すべての達成は困難になると言えます。

「あちらを立てれば、こちらが立たず」といったように、ひとつの目標を追い求めると、別の目標に向かう行動ができなくなってしまうのです。

仕事を優先しすぎるあまり、家庭が疎かになる・・・というのはこの典型だと言えます。

しかし、多くの方々にとっては、「仕事が順調であれば、家庭がうまくいかなくても問題ない」なんてことはないでしょう。

どちらもうまくいくに越したことがありません。

さらに言えば、仕事と家庭がうまくいっていても、精神的な豊かさを得るには不十分です。

お金、友人や地域との人間関係、自分自身の健康や趣味など、うまくいって欲しい領域は無数にあります。

これらをすべて両立させて、心身ともに豊かな生活を送るためには、これらの目標に一貫性を持たせる「目的」が必要になります。

つまり、人生全般の目的を定めるのです。

役割や場面を問わず、自分自身にとって根幹となる「活きることそのものへの目的」、これを「ミッション(使命)」と呼びます。

自分の人生に対するミッションを定め、追い求めるべき複数の目標がこの線上に配置された時、

すべての目標を両立して追求できるだけのエネルギーが、自分の奥底から沸いてきます。

そしてこれこそが、自分の中に潜む可能性を最大限に引き出してくれる「パワーの源」になるのだと私は思います。

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当然、ミッションは人それぞれ違います。

生まれてから今に至る歴史や、現在置かれている環境により、一人ひとり異なります。

ある人にとっては、仕事で大きな成功を収めることかもしれないし、お金持ちになることかもしれない。

ある人にとっては、おだやかに毎日を過ごすことかもしれないし、豊かな人間関係の中で生きることかもしれない。

いずれにしても、自分自身の過去・現在・未来を深く洞察することによって、自分の人生の基軸となるミッションの姿がおぼろげに見えてきます。

※ミッションの作り方についてはこちら↓をご覧ください。

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人生に目的を持ち、一貫したスタンスであらゆる目標に挑戦する人生を、

私自身も追求していきたいですし、仕事を通じて多くの方々に伝えていきたいです。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。