見返りは熟成し、循環する

※この記事は、3/9に配信したメールマガジンのバックナンバーです

いつもメルマガ「最高の自分になろう!」をご覧いただき、ありがとうございます。

本日、100回目の配信を迎えました。

2014年10月27日に第1回を配信。

その後、一時、滞る時期がありましたが、ここ半年はほぼ週1ペースの配信で運用が安定してきました。

経営コンサルタントの本業でお目にかかれない方々に対して、個人の人生をより輝かせるきっかけを何かご提供できればと思い、配信を続けています。

このメルマガが、あなたの仕事や生活をより良くするのに役立つようであれば幸いです。

サービスが先、利益が後

私が経営コンサルタントを志すようになったきっかけの一つに、『小倉昌男 経営学』(日経BP社)があります。

故・小倉昌男さんはヤマト運輸の二代目社長で「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親。

個人向け宅配を現在の形態にまでの普及に導いた張本人とも呼べる方です。

1970年代後半、主要取引先であった三越との関係が悪化。

三越依存の経営から脱却すべく、個人向け宅配を事業の柱とするという方針の大転換を行いました。

当時、個人向けの宅配は郵便小包の独擅場で、とても民間市場として成り立っているとは言えない状況でした。

赤字を重ねながら、取次店の開拓など流通のシステムを確立し、企業間の物流取引とはまったく異なる料金体系でのビジネスモデルを確立し、運輸省との度重なる「戦争」を経て、徐々に現在のような市場を形成していきました。

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その苦しい状況を支えた小倉さんの哲学が「サービスが先、利益が後」。

自分の利益を省みず、奉仕に徹する。

それが、本当に人々の役に経つものであれば、その結果は後から必ず返ってくるという考え方です。

宅急便が軌道に乗った後、クール宅急便のシステムを開発するにあたっても、採算度外視の挑戦を繰り返すことになるのですが、それもこの哲学に基づいたものです。

前職で物流改革のプロジェクトに呼んでいただいた際、物流についてはまったくの無知だった私に「まずは、小倉昌男を勉強しろ」と薦められて読んだ一冊。

その中でたびたび繰り返される「サービスが先、利益が後」というフレーズ。

物流の勉強のために読んだのが当初の目的でしたが、期せずして、これを契機に企業経営に対する関心が高まることとなりました。

内容の詳細は忘れてしまっている部分も多いですが、とにかくこのフレーズが印象深くて、今でもずっと残っています。

振り返って見れば、それが自分のキャリアを大きく変えるきっかけの一つになったと思うと、感慨深いものがあります。

目先のことだけ考えない

仕事はもちろん、私生活においても、人はついリターンを考えてしまいがちです。

一生懸命に仕事をしたら、評価や報酬にどう反映されるのかを期待してしまうものです。

他人に対して何かを行ったら、自分には何を返してくれるのかを考えてしまいがちです。

もちろん、すぐに見返りが得られることもありますが、必ずしも得られるわけではありません。

むしろ見返りを得られないことの方が多いかもしれません。

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そして、そうした状況が続くと、

「せっかく頑張ったのに」

「どうせやってもムダ」

「あの人は何もしてくれない」

と、自分のやったことが報われない行動であったかのように感じられたり、相手を悪く思ったりしてしまうかもしれません。

しかし、見返りはすぐに得られるものとは限りません。

また、自分が直接何かを提供した相手から返ってくるとも限りません。

振り返ってみてください。

私たちの今の生活があるのは、つい最近やったことの見返りや、自分が提供した相手からの見返りだけで成り立っているでしょうか。

  • 今やっている仕事をするために必要な能力は、何年ものキャリアを経て形成されたものではないでしょうか
  • 今ある自分の人間関係は、何人もの出会いと別れ、付き合いを繰り返しながら形成されたものではないでしょうか
  • 今ある自分の資産は、何年もかけて築いてきたものではないでしょうか

見返りは熟成し、循環する

仕事で昇格・昇進したり、大きな仕事のチャンスを得られたりするのは、数日、数ヶ月の働きぶりを評価されるものではありません。

もっと長い時間軸で蓄積してきたものが実った結果です。

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自分が何かをしたことに対する見返りは、熟成して実るものです。

そして、実るまでの時間が長ければ長いほど、リターンは大きくなります。

むしろ、すぐに得られる見返りは、小さくなると考えた方が良いかもしれません。

いつか大きくなって返ってくる

短期的な見返りを求めずに、自分が提供できることを先がけて行う。

それが、後に大きな成功につながるのです。

誰かから何か親切にしてもらったとしましょう。

必ずしも、その相手に自分が直接何かをしたことはないかもしれません。

知り合って間もない人から厚意をいただくこともあるでしょう。

自分が親切にしたことが、たとえ直接相手から何も返ってこなかったとしても、巡り巡って、時を経て自分に戻ってきます。

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自分がしたことに対する見返りは、循環して返ってきます

自分が困った時、もっと力が欲しい時、手をさしのべてくれるのは、必ずしもいま周囲にいる人々とは限りません。

その時々に、必要なタイミングで、必要な人が現れて、助けてくれます。

それを導くのは、日頃からの自分の行いに他なりません。

見返りは、熟成し、循環します

提供するのが先、得るのは後なのです。

目の前の仕事、目の前の人々、目の前の事柄について、常に誠実に、真摯に向き合う。

明日を作るのは、いまこの瞬間の過ごし方に尽きるのだと思います。

今日も、みなさまにとって、素晴らしい一日となりますよう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。