​目標は大胆に、計画は緻密に(前編)

あるお客様先にて、部門計画の作成や会議の運営進行をお手伝いするお仕事をいただき、今日からプロジェクトがスタートします。

目標や計画の出来によって、少なからず今年の業績に影響が及ぶことにもなるだろうと思います。大変ですが非常にやりがいのあるお仕事で、大変に光栄であり、感謝に尽きます。

年始の計画づくりは一年の成果を方向づける、とても重要な局面です。

ブログをご覧の方々にも、新しい年を迎え、仕事や私生活で新たに目標を設定したり、計画を立てたりしている方もいらしゃるかもしれません。

目標と計画は2つで1セットです。目標設定と計画づくりのポイントについて、2回に分けてお話いたします。

目標設定のポイント

目標を設定する際に心がけるべきこととしては、次の3点が挙げられます。

1.高い目標を設定する
2.できることではなく、やりたいこと・やるべきことに焦点をあてる
3.上位のビジョン・方針につながる目標にする

1.高い目標を設定する

何よりもまず、目標は高くあることが重要です。

そもそも、何かに挑戦したり、試みたりするにあたって目標を設定するのは、望む成果が現状よりも高い水準にあるからです。

今までと同じことを、今までと同じような水準で行うことを目標とは呼べません。つまり、できてあたり前のことは目標にはならないのです。

(ただし、環境や状況の変化によって、現在の水準を維持することが極めて困難であると想定される場合には、現状維持が目標になることもありえます)

目標設定とは、現状をより高い水準に引き上げようとする取り組みです。

したがって、目標として設定するべき水準は、現時点の能力や保有資源から当然得られる程度の成果を上回るものでなくてはなりません。

そして、目標はできるだけ高い水準に設定することが望ましいです。

これまで以上の、時間、労力、コストの投入を伴わなければ、とても到達できない水準に設定してはじめて、目標はさらなる努力や工夫、アイデアを生み出すよう機能するようになります。

当然、目標が高ければ高いほど達成が困難になるため、固定概念の打破、ゼロベースの思考、斬新なアイデア、抜本的な改善が求められます。これがさらなる成長、イノベーションに結びつきます。

大胆な目標を設定することが、さらなる機会や可能性を引き出すのです。

2.できることではなく、やりたいこと・やるべきことに焦点をあてる

目標を設定する時には、現状を起点とするのではなく、将来像から考えることが必要です。

現状をベースにして期待水準を上乗せしていく「積上思考」では、どうしても今の時点で「できること」に焦点があたってしまいます。

そして、今できることに目線が向けられている限り、設定目標として想定できる範囲は限定的なものとなります。

挑戦的な目標、斬新な目標を設定することは難しく、獲得できる成果や成長の度合いは制限されたものとなるでしょう。

現時点で可能かどうかはいったん脇に置き、まずは「どうなったら満足なのか」「本来はどうあるべきなのか」という理想を起点として考えましょう。

その上で、資源や時間などの現実的な要素を加味して、「頑張ればできる」水準までジリジリと引き下げていきます。目指すべき将来から現状に向かって逆向きに考える「逆算思考」によるアプローチです。

結果的に理想からは低い水準となったとしても、現状からの積み上げで考えた以上に、挑戦的で高い目標になっていることでしょう。

3.上位のビジョン・方針につながる目標にする

前回の配信でお伝えした通り、目標が単発的で単独のものである場合、達成までの努力を最後まで継続することが難しくなります。

目標達成に向けた努力を続けるためには、それをする「理由」が必要だからです。

その目標を達成したら、何が得られるのか。どのように報われるのか。目標到達の先を見据えておくことが重要です。

▼前回の内容はこちら▼
今年の目標を設定する前に、少し先のビジョンを描こう

組織の仕事であれば、経営理念やビジョン、中長期的な戦略にどのように結びつくのか。

個人のキャリアや生活であれば、自分や周囲の人々の幸せにどのように結びつくのか。

目標達成が、より長期的な将来につながるストーリーを描くことが重要です。

その上で、到達水準が明確にイメージできるように、具体的な表現で目標を設定します。

「何を(What)」「いつまでに(When)」「どれだけ(How many/much)」といった要素を具体的で明確にすればするほど、目標達成への道のりとなる計画がクリアに描けるようになります。

次回は、計画作りのポイントについてお話いたします。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。