自己理解と自覚3 未来は過去の延長線上にはない

ブログをご覧のみなさま、こんばんは。小松茂樹です。

前回、セルフマネジメントサイクルの最初のフェーズである「自己理解と自覚」の流れについて、「過去から見た現在」「未来から見た現在」の2方向から自己分析を行うことについてお話しました。

今回はその続きについてご説明します。

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セルフイメージ(自己概念)の明確化

「自分自身をどのように見ているか」という自己像のことを「セルフイメージ」と言います。日本語では「自己概念」と訳されます。

過去から現在、未来から現在という2方向からの自己分析は、このセルフイメージを明確にするために行うものだと考えてください。

・今まで自分がどういう人生を歩んできたのか
・自分がなりたい将来像はどのようなものか

これを突き詰めていくことによって、あなたの「現在の姿」がより明確になっていきます。

明確化するというのは、誰が見てもわかる状態にするということです。もっとわかりやすく言うと、「自分自身を言葉によって説明できるようにする」ということです。

前回、自己分析を行うための様々なワークをご紹介しました。これらをやることによって、あなたの過去・現在・未来がどんどん「言葉」になっていきます。

浮かび上がってきた言葉を統合することによって、あなた自身という存在の「説明文」ができあがっていきます。

これができると、この先あなたが進んでいくべき道が、おぼろげに姿を現してきます。これがセルフマネジメントのはじまりなのです。

セルフイメージは勝手

セルフイメージとは「自分自身をどのように見ているか」ということです。これは、セルフイメージとはあくまで「主観的な意味づけである」ということを意味しています。

あなた自身のことを、どのような言葉で説明するか。その言葉を選ぶのも、あなた自身です。

良い言葉で自分のことを説明すれば、あなたのセルフイメージは高くなります。
悪い言葉で自分のことを説明すると、あなたのセルフイメージは低くなります。

自分の過去や未来を、「今のあなた」から見て、どういう言葉で説明するかがセルフイメージを大きく左右します。

たとえこれまでの人生を振り返って、それが自分にとって好ましいものでなかったとしても、それを肯定的な言葉で表現することによって、セルフイメージを高くすることができるのです。

つまり、セルフイメージは自分の「勝手」でいかようにでも作れるのです。

未来は過去の延長線上にはない

ここで、私がとても大事にしている考え方のひとつをご紹介します。

現在は過去の延長線にあるが、未来は現在の延長線上にあるのであって、過去の延長線上にあるのではない

大事なことなのでもう一度言います。

現在は過去の延長線にあるが、未来は現在の延長線上にあるのであって、過去の延長線上にあるのではない

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これは非常に重要な考え方です。

なぜならば、多くの方は過去と未来がつながっているように考えてしまうからです。

過去と現在はつながっています。現在と未来もつながっています。しかし、過去と未来は直接つながりません。なぜなら、セルフイメージは自分の勝手で変えることができるからです。

今のあなたは、紛れもなく、これまでの過去を生きてきた結果として存在しています。それ自体は変わりません。

しかし、それ自体はあまり大した問題ではありません。大事なことは、その結果として今ここに存在している「あなた」という存在を、あなたがどう見ているかということです。

あなたのセルフイメージが高ければ、あなたは自分の持つ能力を最大限に発揮することができます。その先に待っているのは、なりたい自分であり、望む結果です。

あなたのセルフイメージが低ければ、あなたは自分の持つ能力を発揮することができなくなります。その先に待っているのは、変わらない現実です。

あなた自身は何も変わる必要はありません。変えるのは、あなたの「自分自身に対する見方」だけです。

それだけで、明日からの人生の景色は、まったく違う色に見えてきます。

ミッション・ビジョン・目標・戦略の策定

セルフイメージが明確になると、自分の進むべき道が見えてくるようになります。

現在の自分を言葉によって説明できるようになったあなたは、未来の自分を言葉によって説明できる段階に移行します。

未来を言葉で定義しましょう。

それを具体的に行うのが、

・ミッション
・ビジョン
・戦略
・目標

の制定ということになります。

これからの用語は、企業経営で耳にすることがあると思います。実は、個人の将来設計をするプロセスは、企業の将来設計をするプロセスとほぼ同じです。

人生の目的、あるべき姿を定めて、それを時間軸でどんどん細分化していくのです。

その上で大事なことは、自己分析に加えて環境分析も行うということです。

企業の将来像を設計する時も、外部(市場やお客様)の環境分析と、内部(自社)の環境分析の双方を行い、現実的な到達可能ラインを模索していきます。

個人の将来設計も同じです。内部(セルフイメージ)の環境分析に加えて、外部(所属している企業・組織や家庭・地域など)の環境分析を行い、これらを融合させることによって、絵に書いた餅ではない、現実的な将来像を描くことができます。

ミッションとビジョンを定め、そこに至る戦略や目標を立てたら、「自己理解と自覚」の完了です。それを現実の生活で実践していくために「時間管理」のフェーズに移っていきます。

次回は「時間管理」の概要についてお話いたします。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。