YouTuberになりました

先日、はじめてYouTubeで動画を公開しました。

オンライン講座のプロモーションを兼ねて、ホワイトボードで簡単な講義をしたものです。はじめての取組ですし、反省点や改善点はいろいろとあるのですが、2本の動画を撮影から編集、アップロードまですべて自分で行い、2日間で公開までできました。

ビジネスシーンにも動画の時代が来る?

撮影も編集も、いろいろ調べ物をしたり、試行錯誤したりしながら進めたので、思っていた以上に時間はかかりましたが、それでもかかったのはたったの2日。

動画編集ソフトこそ買いましたが、撮影は自前のiPhoneで行い、他に使用したのは三脚だけ。音質は改善の余地がありますが、正直なところ画質はこれで十分だと思います。必要に迫られてやったことですが、いざ実際にやってみると、非常に手軽にできることを実感しました。

新型コロナウィルスの影響を受けて、3月以降、集合型でのセミナーや研修ができなくなってしまっています。話が進んでいた案件の多くは、秋以降に延期するか、Zoomなどビデオ会議システムを使用してオンライン開催するかで調整が進んでいますが、中には講義動画を配信する形態にできないかというご相談もあります。

撮影や編集を専門業者にお願いするとなると、予算もかなり大きくなってしまうのですが、このレベルでお客様のご了承いただけれるのであれば、比較的安価で対応できるかもしれないという実感を得ました。

何より、自分の考えや想いを手軽に発信することができるし、文章ではなかなか表現が難しい話をかみ砕いてお話することができます。お客様と対面しての商談やセミナーは、当面の間はまだ難しいだろうと考えられます。いまの状況下でビジネスを継続する上で、動画配信は非常に有力な武器になりそうです。

実際のところ、コロナショック以降、YouTubeにビジネス系の動画が急激に増えているように思います。関連動画やオススメ動画に、ビジネス系の動画が顕著に増えてきました。もちろん私の嗜好性の影響も強いですが、嗜好そのものは以前から変わっていません。供給が増えていると考えるのが妥当でしょう。

あと数ヶ月いまの状況が続いたら、動画による情報発信は、パンフレットやホームページ、メールマガジンなどと並んで、一般的なビジネスツールになる可能性すら感じます。

対面で話すのとは別のスキルが必要

今回はじめて講義動画を編集して気づいたのは、動画で話をするためには、対面で話すのとは異なるスキルが必要だということでした。

昨年まで、私は年間で120日ほど、人前でお話をさせていただく仕事をしていました。対面でお話をすることには、ある程度慣れていると思っています。

対面で話をする時には、話の間や余韻を大切にしています。聴衆の方々が、聞いた話を理解したり納得したりするためには、頭と心の両方で話の内容を咀嚼する時間が必要です。

矢継ぎ早に話し続けてしまうと、情報処理が追いつかず、話についていけなくなってしまします。そのため、話し手は聴衆の表情を見ながら、話のスピードや声の大小をコントロールし、適度に間をとっていくことが必要です。しかし、これは話し手と聴衆が同じ空間にいて、場の空気を共有しているからこそ効果を発揮します。

動画で話をする時に、同じように間をあけて、余韻を残すような話し方をすると、なんともペースが悪く、退屈な印象になってしまいます。次の話までの間が非常に長く感じてしまうのです。

対面で話をしている時は、聴衆は五感をフル活用して話を聞いているため、話し手が間をあけている時にも、聴衆は空気を感じていることができるのです。しかし、動画で話を聞く場合には、視覚と聴覚だけを使い、そこに意識を集中して話を聞いているため、視覚と聴覚に届く情報がないと、時間が止まったような印象になってしまいます。これは動画だけなく、ビデオ会議システムを使って面談や会議をしている時にも同じことが言えます。

とはいえ、視聴者を飽きさせないように間髪入れずに何十分も話し続けるのは、膨大な準備と高い能力が必要です。そのため、実際には通常通り話している様子を撮影して、後から間を切り取っていく編集が必要になるのですが、それでもなるべくスピーディーに、飽きさせないように話すスキルが必要です。

また、対面で話をするときには、話の抑揚をつけるために、意図的に声を大きくしたり、逆に小さくしたりすることもあります。しかし、画面を通じて話をするときに、あまり声を小さくしてしまうと、物理的に相手が聞き取れなくなってしまう可能性があります。

小さくなった声に合わせて視聴者がボリュームを上げてしまったら、その後に声を大きくしたときに、大音量になりすぎてしまうことも考えられます。したがって、話の抑揚をつけるとしても、声のボリュームとは別のアプローチを考えなければならなくなります。

コロナウィルスの影響はまだまだ続きます。今後も、ビデオ会議システムなどで会話をする場面も増えるでしょうし、前述の通り、動画による情報発信がビジネスシーンで一般的になる可能性もあります。

デジタル時代のコミュニケーションとして、対面でのスキルとは別の「伝える力」が求められるようになると思います。これは、話をすることを生業とする私のような職種だけでなく、デジタルツールを使ってコミュニケーションをとるすべての人に問われるスキルになるのではないかと考えます。

以前、コロナ以降は新しい社会がスタートすると書きましたが、こうして生活や仕事の様々な場面で、今までとは異なるものが求められるものが増えてくるのではないかと思います。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。