ビデオ通話が当たり前の世の中になる

先日、父が70歳の誕生日を迎えました。

家族で集まって盛大に古希のお祝いをする・・・予定だったのですが、コロナウィルス感染のリスクを考えると私が両親に会いにくのは望ましくないと思い、実家に行くのは遠慮しました。

テレワークでほぼ自宅に籠もっている日々ですが、外出をゼロにはできないですし、止むを得ず電車に乗らなければならないこともあります。症状はまったくないですが、それでも私が感染している可能性もゼロではないですので。

とはいえ、70歳の節目に何もしないのも寂しいので、LINEでオンライン食事会をすることにしました。父と母、弟も加わり、久々に一家が集合。はじめての試みだったこともあってか、つい話が盛り上がり、3時間も通話してしまいました。

ビデオ通話への心理的なハードルが下がった

LINEのビデオ通話機能は今にはじまったものではなく、ずっと前から機能としては搭載していました。妻や友人とはたびたび使っていますし、個人の方へのコンサルティングで使用することもあります。

しかし、両親と使うのははじめて。もちろん、テキストメッセージや音声通話ではLINEを使っていましたが、まさか実の親とビデオ通話をするなんて考えてもいませんでした。一対一の通話ならまだしもグループ通話です。以前であれば、使い方を教えるのも面倒なので敬遠していたかもしれません。

コロナウィルスの影響で外出自粛が求められるようになり、ビデオ通話への心理的なハードルがずいぶん下がったように思います。高齢の両親に対しても、気軽にやってみようと思えるようになったのは、このご時世だからだとも言えます。

両親もリモート会議やzoom飲み会などの存在はメディアを通じて知っていましたので、「いま流行りのやつ」として、簡単に理解してくれました。数ヶ月前であったら、お互いに億劫になってやろうともしなかったと思います。

いざやってみれば操作は簡単ですし、気軽に集まれるので、またやろうという話になりました。もちろん、実際に会いに行けるなら、行って対面した方がいいですが、父もまだ現役でお互いに忙しい身ですし、行き来にも時間がかかります。でも、画面越しでなら、時間さえ合わせれば簡単に会うことができます。そのうち、ちょっと話したい時に画面越しで会うのが当たり前になってくるような気がします。

オンラインだからこそ実現できることがある

3月以降、セミナーや企業研修が集合形式で開催できなくなり、多くの案件は延期や中止になりました。しかし、一部の案件はオンライン対応で実施させていただいています。お客様も大変な状況にあるかと思います。本当にありがたいことです。

いまやっている案件の一つに、zoomを使った個人面談があります。昨年から実施していた3回シリーズ研修の最終回の代替で実施しているものです。ある企業の店長24名様一人ひとりと、数日かけて面談をしています。

もともとは4月に最終回の集合研修を行う予定だったのですが、今は3密を避けなければならないので集合形態で開催するわけにいきません。オンライン研修で実施できなくもなかったのですが、最終回だけに振り返りがメインとなるので、それならばいっそのこと、一対一でじっくりと振り返りをした方が良いのではないかと提案し、受け入れていただきました。

各地に点在している方々なので、一箇所に呼び集めるだけでも一苦労です。お金もかかります。1日の研修であればまだしも、1時間弱の面談のために集まっていただくわけにもいきませんし、私が各地を回るのもコストがかかりすぎます。個人面談はオンラインだから実現できた企画だと言えます。これも以前では考えもしなかったですし、思いついたとしても、心理的にハードルが高かったと思います。

面談者全員にzoomができる環境を整えていただかなければなりませんでしたし、基本的な操作方法を学んでいただかねばなりません。また、私がホストとしての設定や操作を覚えなければならないこともあって、やはり億劫になっていたように思います。

しかし、ここ数ヶ月で、ビジネスシーンでビデオ通話をするのは、当たり前のような風潮になってきました。実際のところ、画面越しでも対面とさほど遜色ない会話ができます。一人ひとりの課題に即してフィードバックができるので、学習効果も高いです。今後はこうしたやり方を増やしていこうかとも考えています。

オンライン通話の経験が働き方改革を促進する

先週、多くの地域でついに緊急事態宣言が解除されました。これから次第に、社会・経済の活動が復旧の兆しを見せていくでしょう。とはいえ、ウィルスの脅威がゼロになったわけではなく、私たちは「新しい生活様式」に従って新たなワークスタイルを模索し、確立しなければなりません。

ビデオ会議システムの普及と定着は、そのポイントの一つです。働き方改革の一環として以前から言われていたことではありましたが、慣れ親しんだ「リアル会議」から脱却するのは心理的な抵抗が強く、多くの人々が及び腰だったと思います。人は本能的に変化を嫌うものだからです。しかし、ここ数ヶ月、仕方なくやらざるを得なくなってはじめたオンライン会議の経験が、今までの前提を変えてくれます。一度でも体験すれば、心理面でのハードルは格段に下がります。

わざわざ移動してまで会議のために集まらなくても、オンラインで十分にコミュニケーションがとれることを多くの人々が知り始めました。緊急事態宣言が解除された後でも「もうオンラインでいいじゃないか」と思えるようになってくることでしょう。

国際的にも低いと言われ続けてきた日本の生産性の低さが、いよいよ変わろうとしはじめています。コロナウィルスの脅威は早くなくなって欲しいですが、リモートワークやオンライン会議をはじめ、柔軟な働き方への変化は、今回を機にますます加速していって欲しいと願います。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。