急がば回れの就職活動

先日、私が就職支援をしていた方の就職が決まったので、お祝いをしてきました。

彼の最初のセッションを行ったのが9月の上旬頃。それから約3ヶ月でした。もちろん、就職が決まったのは紛れもなく彼自身の努力の成果であり、私は方向性を示しただけです。

特に11月以降は私自身が多忙になり、なかなか直接会う時間が取れなかったので、メールやLINEでのやりとりが精一杯となり、そんな中で自力で就職活動をやってのけた彼に、私はただただ感服するばかりです。

とは言え、支援していた方が無事、納得できるお仕事に辿りつけたことに、私も自分のことのように嬉しくなりました。

人の新しい門出に立ち会えるというのは、この上なく嬉しく、幸せなことです。そして改めて、私の中で「この道でやっていきたい」という想いが強くなりました。

さらに勉強を重ね、経験を積み、より多くの方に望む通りの人生を歩んでもらう支援をしていきたいと思います。

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今回の支援を通じて、私もいろいろなことを学ばせていただきました。

彼の目標は、年内に就職を決めることでした。その目標を見事達成できた要因は、大きく次の3つだと私は考えています。

1.覚悟・決意
2.期限の設定
3.徹底的な自己分析

1.覚悟・決意

物事を成し遂げる上で、最も大切なこと。それは決意し、覚悟を決めることです。

今回、目標期限内に就職を決められたのは、彼の覚悟が本物であったことが最大の要因ではないかと、私は考えています。

目標を達成する上では、心の底から願うことが何よりも欠かせません。

自分自身が、本心から、疑いなくその実現を望むことこそが、まず最初に必要なのです。

キャリア・カウンセリングの考え方に、「キャリア・プランニング・プロセス」という7つの段階からなる就職活動のモデルがあります。

そのプロセスの最初にも「意思決定の必要性の自覚」が挙げられています。「変わろうとする意思」は活動の根幹になるのです。

実際、彼の支援を行う上でも「なぜいま転職が必要なのか」を明らかにすることからはじめました。

目的が明確になれば、計画と行動は自ずとついてくるのです。

2.期限の設定

次いで効果的であったのは、期限が明確であったことです。彼の場合、「年内に新たな仕事を決める」というはっきりとしたタイムリミットがありました。

目標を達成する上では、期限の設定は欠かせません。「いつまでに達成する」というゴールがあることで、やるべきことのスケジュールが逆算により決まってくるのです。

「いい仕事が見つかったら転職する」という考え方では、なかなかいい仕事に出会えません。出会う仕事のどれもが決め手を欠き、活動がズルズルと長引いてしまいます。

実現のイメージを描く上で、期限は不可欠です。期限を設けることで、それが強制力となって、自分の力を引き出してくれるのです。

3.徹底的な自己分析

今回、彼の支援を行う上で、自己分析に大きく時間を割きました。実際にライフライチャートを書いてもらい、それを見ながら自分の軌跡を確認するという作業を丁寧に行ったのです。

もしかしたら、ご本人は本心では早く就職活動をはじめたいと思っていたかもしれません。

しかし、私は仕事を探したり応募書類を提出するよりも、このプロセスが大事だと考えていました。

すぐに就職活動に取りかかっていたら、納得のいく仕事に出会えるのはもっと遅くなっていたことでしょう。

・どんなことがしたいのか
・自分には何ができるのか
・どういう仕事に価値を見出せるのか
・条件の優先順位は何か

最初の段階で、自己分析に時間を割き、興味・能力・価値観・役割を明らかにしてから就職活動に取り掛かったことで、いざ仕事を探すとなった時に、判断基準がとても明確になっていました。

その甲斐あってか、活動をはじめてからの展開は早かったです。もちろん、彼自体が高い行動力の持ち主だったこともありますが、基準が明確になっていることで、業種・職種・条件の絞込みができ、やみくもに募集情報を集めることにならなくて済んだのです。

やるべきことが明確であれば、時間効率よく活動をすることができます。「迷わない」というのは大きな武器だなと思いました。

どういう仕事に就くかという問題は、ライフスタイルに直結します。
仕事を考える上では、家庭・趣味・将来設計など、仕事以外の要素も包括的に考える必要があるのです。まさに、

急がば回れ。

ですね。

何事も準備が8割と言いますが、行動に取り掛かる前にしっかりと体制を整えておくことが大切だと、改めて学ばせてもらいました。

彼からは、一連の活動を通じて、私のやり方の良かった点と改善点を教えていただきました。何ともありがたいことです。実践のフィードバックは座学の何十倍も得るものがあります。

私も「生涯修業中の身」であり続けたいと思います。これからも「学びつつ、支援する」というスタンスで、自己実現のプロを目指していきたいと思います。